2013/05/02

結婚。

クルマンケの妹、サランが今週末に結婚します☆


一昨日、クルマンケとの電話で、

ク「あれ?話したっけ?ンナトが結婚するんだよ。」
私「ンナト?どのンナトよ?」
ク「ンナト!ンナト!サラン!」

と突然の朗報にびっくり!
だって、サランは…


(【ンナト】とは「ンナ=私の母親」の「ト=アトゴマ…簡単に言うと名前継承者」の事。)


めでたく結婚が決まったサラン。
とても嬉しいし、私もサランが結婚する事を切望していた。

でも、サランは耳が聴こえない…


私とサランが初めて会ったのはコナクリの病院だった。

病名や症状については説明してもらったけど良く解らなかった。
でも見た目でとても重い症状である事は解った。

小さくやせ細った体でベッドに弱々しく横たわるサランの皮膚は、火傷なのか病によるものなのか、所々に紫色の斑点が生じ(黒い肌にギニアで主流のヨードチンキを塗ると、凍傷の様な黒味がかった紫色に見えるが、サランの場合がそれなのかは解らない)、唇の周りからは体液が染み出していた。

痛いのかかゆいのか…
ストローで水を飲むのがやっとの様だった。

次の年、サランは見違える程回復したが、後遺症で耳がほとんど聴こえなくなっていた。

今20代前半位の年齢だから、当時で20歳前後。
それまでは聴こえていたわけだから、マリンケ語は勿論、スス語もフランス語も話せるし低い音は聞こえる様で、私のつたないスス語でも問題無く会話が出来た(意味が通じているか?と言う私の語学力問題はあるけど…)。

サランは兄弟の中でも特に明るく人懐っこくて、私と妙にウマが合う。

家事以外にも髪を編む仕事があり、腕が良いので休む間もなく近所の女性達が彼女の元を訪れていた。

子供が好きな子をからかう様に、近所の年頃の男の子が家の前を通る度にサランを「マギネ!」(スス語)と呼び、ふざけ合っているのを良く見かけた。


【マギネ】とは、「マ=私の」「ギネ=女」、つまり「私の妻」と言う事。

そんなある日、ふとサランが、

「私は耳が聴こえないから結婚はしないの。男なんてウザイ!」

と言った。

いつもの様に笑ってたけど、「諦め切れないけど仕方ない事」とサランが自身に言い聞かせてるみたいだった。



あんな事を言っていたサランが結婚?

ク「相手は40歳で、2番目の奥さんになるんだ。」
私「!!!!!耳の事は知ってるんだよね?相手は良い人?1人目の奥さんも良い人?」


現代日本ではあまり無い事だけど、娘の嫁ぎ先は親が決める風習がある。

心配だよ~!サラン!

しかも、ファラナーから車とバイクで1日もかかる遠ぉ~~~~~~~~くの、レーロとか言う村に嫁ぐそうな… 

いじめられたり悲しい思いしたり、ホームシックになって電話が出来たとしても、彼女にはファラナーに居る家族の声は聴こえない。


私「大丈夫なの?本当に大丈夫なのぉ???」
ク「Ça va aller  ça va aller(うまくいくよ).」 それあんたの口癖じゃな~い!
私「あ!そう言えば、レーロに家族が住んでるって言ってたよね???」
ク「兄さんも~姉さんも~沢山いるよ。」
私「そうか…それならもし何かあっても大丈夫かな…」
ク「Ça va aller.」

クルマンケのÇa va allerの後もまだ不安がかすかに残ったまま、サランと話す?と言うので電話を代わってもらった。

サ「ミホ!Ça va?(元気?) あ~!でも声が聴こえないんだよね~(笑)何か言ってるんだろうけどごめんね…私は元気だよ!」

と、ワワワーッとまくしたてて、ハイッてクルマンケに電話を代わってしまった。

結婚おめでとう、サラン。
凄く嬉しいよ!でも遠くに行ってしまうあなたの事がとても心配だし、ファラナーに行ってもあなたが居ないなんて悲しいよ。

去年の今頃、私はファラナーに居たのに、今年もそうだと思ったのに…
もし居ればあなたの結婚パーティーで超踊りまくったのに!

も~、私が行くまで待ってて!その結婚!

ってクルマンケから伝えてと頼んだ。

病気だったなんて微塵も感じない程に回復したサラン。

姪っ子の髪を編み中。
家族は皆サランに編んでもらう。
















 

















2013/01/04

ちむぐりさ

※「ちむぐりさ」とは、沖縄の言葉で「他人の痛みを自分の痛みとする」と言う意味。


今日は仕事始め。
仕事で、月の初めに新聞が必要なので買った。

何となく東京新聞。

一面に「犠牲の灯り」と言う記事が載っていて、何となく読み始めたら
短い内容なのであっと言う間に読んでしまい、短い内容だがとても考えさせられる。

内容を簡単に。

沖縄に住んでいる、あるおじいちゃんの話です。
おじいちゃんは、戦時中の集団自決の生き残りです。
家族で海に身を投げ、当時まだ幼かったおじいちゃんを助けてくれたのは米兵でした。

戦後、まともに学校に通う事も出来なかったおじいちゃんでしたが、友人の助けを借りて事務所を立ち上げるまでになります。

おじいちゃんは嘘が大嫌いです。

でも、

「人生にあった幾つものウソ。日本は戦争に敗れた。米軍は捕虜を殺さなかった。本土並みに導くはずだった(景気の事かな?)博覧会(大阪の事かな?)から四十年近くになるが、沖縄の失業率や平均収入は全国最悪の水準が続く。

暮れの総選挙では読み書きの出来ないおじいちゃんの手に、娘さんがおじいちゃんの信じている人の名前を書いてくれました。

「間違えちゃいけない。

投票用紙にはいつもと同じ『自民党の人』。

「米軍は、中国や韓国から日本を守ってくれる。」
「基地がなくなったら大勢が失業する。」

おじいちゃんは、自民党神話を信じているそうです。
(ライターの方は「(おじいちゃんの中では)自民党の言う事はまだ本当であり続けている」って書いてました。)

実際の記事から、おじいちゃんには二男二女のご家族がおありの様で、手に候補者の名前を書いてくれた娘さん以外は、本土に出ているそうです。

でも長男次男からは全く連絡がなく、しかも次男の方は福島第一原発事故現場で働いていたそうです。

その事をおじいちゃんは知らないそうです。
(なんでこのライターさんは知ってるのか解りません。)


自民党の、安倍首相のお友達の皆さんには、このおじいちゃんの気持ちをくみ取って行動して頂きたいですね。

麻生副総理は、景気が回復すれば消費税はあげないって言ったらしいけど、今、安倍さんが「まずはデフレ脱却」と言っているのは、消費増税の為の様な気がしてなりません。

だって、消費税導入した時も、5%にあげた時も、税収には失敗してるんでしょ?
デフレの中で増税しても失敗するのは当たり前なんでしょ?
デフレ脱却、景気回復、国民所得が上がって税収が見込めるなら、国の借金返済の為に、やっぱり「あれはウソでした。」って消費増税な気がしてならない。

私は政治家はみんな同じ、ゾンビだと思ってる。
誰かが居なくなっても又次の誰かが出てくる。
倒れても這い上がってくる痛がらないゾンビ。

でも、このおじいちゃんが信じて投じた一票を無駄にしないで欲しい。

痛みの解るゾンビ出て来ないかな。

調べたらネットで読めるみたい。
犠牲の灯り 第1部「ちむぐりさ」 /1序章(東京新聞)
http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/569.html

新聞にはおじいちゃんのかさかさの手の平の写真が載っています。
可能なら観てみて下さい。

集団自決の下りとか、ホント、苦しくなるから。














2013/01/01

2013年 新年のご挨拶。

謹賀新年。

2013年も無事に、家族そろって元日を迎える事が出来ました。
ありがとうございます。

今年もよろしくお願いします。
m(_ _)m


早速大晦日に、1月1日から所得税増税(復興特別所得税)と言うニュースを観てちょっと気落ち。
それだけでなく来年には住民税も増、消費税も増(かも)と知って、あ~、増税元年だなぁと暗くなったりもしたけれど、私は元気です。(。・Θ・。)ノ